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櫛引 素夫

3.6 インターナショナルオープンデータディ2021 in あおもり 開催レポート



 オープンデータの普及啓発のための世界同日イベントInternational Open Data Day 2021が3月6日に開催されました。

 新型コロナウイルス感染症に対応して、青森会場は初めてオンラインでの開催となり、「RESASを活用してデータドリブン(※1)で社会課題を考える」をテーマに県内外から参加した20人が、地域経済分析システム「RESAS」(リーサス)、ホワイトボードアプリ「miro」を活用して、デジタルコミュニケーション時代のオンラインでの新しい社会共創の進め方を体験しました。


※1 データドリブン … データを収集・分析して、企画や政策の形成、意思決定に役立てること


 オープンデータデイは、誰もが自由に使うことができる「オープンデータ」をテーマに、データ活用を考えるアイデアソンやミーティング、オープンデータを地図にマッピングするマッピングパーティ、オープンデータを活用するアプリ開発のハッカソンなど、様々なイベントを世界中の都市で同日開催するお祭りです。

 今年は全世界301都市、国内では30会場で各種のイベントが開催されました。青森会場は、地域でのシビックテック(※2)やICT人材のプロボノ(※3)の推進を目指す活動団体Code for Aomoriと青森大学の角田研究室・櫛引研究室が、2011年から青森市を中心に勉強会を重ねている「青森KEN民塾」と連携し、東北経済産業局、東北財務局青森財務事務所などの協力で実施しました。


※2 シビックテック … 市民自身による、テクノロジーを活用した行政課題や社会課題の解決の取り組み

※3 プロボノ … 個人の持つ専門的な知識や技能を活かした非営利での社会貢献


ワークショップにはCode for Aomoriと青森大学のソフトウェア情報学部生、社会学部生に加え、青森市内や仙台市、新潟県上越市の会社員や行政・産業関係者らが参加しました。

東北経済産業局がこの催しのために制作したRESASの解説動画を視聴した後、「青森KEN民塾チーム」と「Code for Aomori・学生チーム」に分かれて、それぞれ青森の地域課題の考察と、新型コロナウイルス感染症に関連したメニュー「V-RESAS」の改善方法について検討しました。


青森KEN民塾チームは、地元からの人口・人材流出やUターン施策をめぐって議論を交わし、「古里に戻る、あるいは人が集まってくることの必要性や、地域の魅力をまず考えることが重要」「RESASの通勤通学データや人口の社会増減データを分析して、通勤通学圏と転入転出を絡めた議論が必要」といった結論に至りました。


Code for Aomori・学生チームは、宿泊施設を起点とした消費データグラフや、データ同士の相関関係を示すデータを加えたり、青森県と他県を同じ画面で比較できる仕様を採り入れることなどが提案されました。それぞれのチームの成果を参加者代表が報告し、オンラインでの活動への手応えと今後の抱負を語り合いました。



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